移住者インタビュー
移住までのケーススタディ
より自然が豊かな場所を
子育て環境を求めて移住
松本さんご夫婦
前居住地:神奈川県茅ケ崎市(Iターン)
同居の家族構成:ご夫婦 長女
移住時期:2024年

前居住地:神奈川県茅ケ崎市(Iターン)
同居の家族構成:ご夫婦 長女
移住時期:2024年
「星がすごくきれいなんです。車で20~30分行けばキャンプできる場所があるので、日帰りでテントを張って、食事して、星を見て帰ったり」と佐久での暮らしぶりを教えてくれた松本さん。2024年6月、神奈川県茅ケ崎市からご主人と当時1歳のお嬢さんの家族3人で移住してきました。もともと広報の仕事をしていましたが、5年前に独立。仲間とウエブマーケティングの会社を起業しました。その後、出産を機に子育て環境について考え始めたといいます。ご主人が都会での生活に疲れている様子も気になり、「夫は田舎育ちで自然が多い場所が好き。私に合わせて地元の関西から引っ越してくれた夫にとっても住みやすい環境になれば」と移住を決意しました。
ご主人との出会いは白馬村。20歳前後の頃、毎年冬になると白馬に長期滞在し、スノーボード三昧の生活をしていた時に知り合いました。そのため、移住先は夫婦揃って大好きな長野県にすぐに決まりました。住む場所は仕事で首都圏に出やすいことが条件で、自然と佐久市か長野市の二択になりました。長野は訪れたことがあったので、先に佐久を訪問。移住者が経営するゲストハウスに宿泊し、話を聞くうちに心が決まりました。移住者のコミュニティがあり、地域に入っていきやすい雰囲気があったそうです。
近年、佐久周辺には日本初の「イエナプラン教育」認定小学校や、インクルーシブ教育を掲げる小学校、英語教育を行う小学校など多様な教育を行う学校が次々に開校。公立の学校を含めて、地域の教育への熱量の高さを感じたことも決め手になりました。
現在住んでいるのは市の空き家バンクから紹介された賃貸の戸建てで、7DKの大きな家。昭和のおばあちゃんの家といった雰囲気です。佐久市には40歳未満の移住者が仕事で首都圏へ行く際に新幹線乗車券の半額を2年間、月2万円を上限に補助する制度があり、それを活用しながら月に2~3回打ち合わせなどで首都圏に通っています。また、移住したことでインスピレーションがわき、会社に新事業も誕生しました。ラグや陶器、照明など古道具のインターネット販売で、家の広さを生かして自宅で商品撮影を行う予定です。一方、保育園は年度途中での入園が難しく、新年度まで一時保育とファミリー・サポートを活用して乗り切りました。
これから移住を考えている人には、「私も移住前は思い切って家を買おうかと考えましたが、住む場所を固定する前に賃貸で住んでみるのもおすすめです。特に佐久は大きな市なので地域柄にも違いがあり、市内で引っ越すのも楽しいかもしれません」とアドバイス。松本さんは今の家の「野菜をもらったり、おすそ分けしたものが料理になって返ってきたりする」お付き合いが気に入っているそうで、今後も積極的に街の人たちとつながっていきたいと考えています。